2009年 5 月 17日 (日) - 15:23袋入りの白黒の疑惑


買い物袋をたたもうとして床に広げたら、ひめさんがもそもそと入りこんできて、どっしり座ってなごみはじめた。これこれ、そんなところにいられちゃ買い物袋を持っていけないじゃないか。たたませておくれよ。ゴロゴロ言っているところ申し訳ないけど、袋に手を差し入れてひめさんをずるずるひっぱりださせてもらった。猫はやっぱり袋とか好きなんだね。
ひめさんが袋から出るのをいやがって、ニャーと言いながら抵抗をこころみているあいだ、モグたんは心配そうに、そのちょっとしたもみあいの様子を見ていました。いじめてるわけじゃないよ。
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数日前の朝。わたしがいつものように、弁当の用意をしていたときのことだ。弁当に詰め込む数品のおかずうち、ひとつは焼いたハムだった。一口大に切りわけて小皿に乗せ、あら熱がとれるまで棚の上に置いておいた。そしてそのほかのおかずもすべて準備できたので、さて詰めちまいましょうかとハムをひょいと見たら、三切れあったはずのハムがひとつ消えてなくなっている。さてはよっしーの仕業。つまみ食いして何食わぬ顔しているんだなと思ったので訊いてみたけど全力で否定する。本当につまみ食いしていないようだ。よっしーが嘘をついているときはすぐわかる。口元がちょっとニヤけるからばればれなのだ。でも今回はニヤけていなかったし、真剣に否定していたから犯人じゃないんだろう。
と、いうことは。真犯人は猫。モグたんがどうやっても届かないような高いところに置いてあるハムを取れるのは、身軽にどこにでも飛び乗れる猫さんをおいてほかにない。わたしはすぐに猫さんをチェックした。しかし、ウピピはぐっすり寝ていた。それにひめさんにも怪しいところはない。猫は何かを食べた後、必ず口の周りをしばらくのあいだぺろんぺろんなめまわしているが、ひめさんはまったく普通にしている。
もしも猫さんがとったとすれば、おそらくじゅうたんにハムを食べた痕跡が残るだろう。油で汚れていたり、ハムのカケラが散らばったりしているはずだ。しかし、部屋を見て回ったがそういったところは見当たらなかった。おかしい。犯人は誰なのだ。家庭内におけるミステリー。
すこし考えてみて、思いついたことがある。ハムはひめさんが持ち去り、そしてそれを発見したモグたんが、ハムをぱくりと食べてしまったのではないだろうか。あり得る。あり得ますよこれは。だからじゅうたんに何の痕跡も残っていないのではないだろうか。モグたんなら一口大のハムなんて丸飲みだもんね。確たる証拠はなにもないけど、たぶんそういうことなのかもしれない。いけない連係プレイは健在だ。
複数犯の可能性が高いハム消失事件。疑惑の白黒猫と茶色い弾丸。
ハムがひとつ消えたぶんは、ほかのおかずを少しずつ増量してごまかしました。
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